こんなにあるの？いろいろな葬儀➀

◎近年増える、様々な葬儀の形態

価値観の多様化により、葬儀も様々な形態のものが出てきています。「家族葬」や「密葬」、「自然葬」といった言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか？

実は、葬儀の形態に決まりなどは特にありません。つまり、一定の範囲内であれば故人の遺志を尊重して自由に葬儀を行うことができるのです。近年、自分らしく最期を迎えたい、自分らしい葬儀をしたい、故人らしい葬儀を行いたい、と思う方が全然増えています。

では、具体的にどんな種類の葬儀があるのでしょうか？ここでは一般的な葬儀の種類や傾向について2回に分けてご紹介したいと思います。

◎いろいろな葬儀の種類について

➀葬儀式・告別式（一般葬）について

一般的な葬儀です。家族、友人知人、職場関係など、故人と生前につながりのあった様々な人達が参列し、地域のしきたりや慣習に従って行う葬儀となります。

本来、葬儀式と告別式は別ですが、現在では一つの流れ行われることが多いようです。「葬儀式」とは、故人と近しい方が中心となって故人の冥福を祈り、死者の魂を浄土へ送るために執り行われる儀式で、宗教的儀礼となり、「告別式」とは、故人と親交のあった方々が故人と最後のお別れを告げるもので社会的な式典となります。

一般葬でも、式場や祭壇の飾り、音楽や映像、故人様にまつわる思い出の品の展示など、故人の個性を出した葬儀も執り行うことができます。

②家族葬・密葬について

基本的には、家族のみで行う葬儀です。ただし、親戚や親しい友人や知人であれば参加する場合もあり、必ずしも「家族だけ」という決まりは一切ありません。

一般的な葬儀では、本当は悲しむ立場にある遺族などが、お亡くなりから打合わせ、通夜や告別式などと限られた時間の中でやるべきことに追われ、さらに弔問や会葬者への対応など、何もわからないうちに慌ただしい中葬儀が終わってしまった、ということも少なくありません。

それに対して「家族葬」は、故人との最後の時間をゆっくり大切にしたい、という遺族によって執り行われます。基本的には、親しい間柄だけで行うため、周囲を気にする必要もなく、じっくりとお別れをすることができるようです。

密葬とは、新聞告知など、一般の方への告知を一切行わずに近親者のみで行う葬儀です。もともとは事前に密葬を行い、その後「本葬」を行い一般の会葬者とのお別れをするのが本来の意味でしたが、近年は、本葬なしの密葬も増えてきており、家族葬と同じ意味で「密葬」といった言葉が使われることも多くなっています。

③社葬（団体葬）・合同葬について

個人葬では、配偶者や子供等が喪主となり葬儀を行うのが普通ですが、団体葬の場合は団体（会社などの所属団体）が費用等を負担し葬儀を執り行います。団体主体の葬儀のため、葬儀の規模も大きくなる傾向があります。

遺族と会社が合同で行う葬儀のことを「合同葬」といいます。

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