注意！家族葬に対する誤解

◎家族葬の葬儀費用に関する誤解

家族葬は一般的に葬儀費用が安くて済みそうだ、と思われている方は多いようです。内容を考えずに、単に葬儀費用を抑えたいから家族葬を選ぼう…といった場合には注意が必要です。

確かに全体的な葬儀の会葬者が少なくなる傾向があるので、お料理や返礼品、ほか費用などは通常の葬儀に比べて低く抑えることができます。しかしながら、限られた方しか集まりませんので、集まる香典額は少なくなり、実際の香典を差し引いた実負担額が減るとは限らず、どちらかというと増える傾向にあります。

　「実際の葬儀費用負担」　＝　「葬儀にかかった費用」　－　「香典」　ということになります。

また、人数が少なくても豪華な式を行えば当然、費用は高くなります。

◎家族葬に対する注意点

家族葬本来の目的は、家族や親しい人だけで故人をゆっくりとお見送りできることにあります。親戚や近隣の方、これまでお付き合いのある方などに理解していただくことも大切です。そうしておかないと家族葬を行うことで、関係者との間に感情的にしこりを残してしまう場合もあります。事前にその旨を電話などでお伝えしておくこともよいでしょう。

　「家族葬＝家族や親しい人以外に知らせなくてよい葬儀」ではないことに注意してください。

また、もう一つの誤解は、「家族葬＝無宗教葬」といったイメージです。もちろん、無宗教葬で行われる場合も当然ありますが、一般的には僧侶などの宗教者を招いて執り行われる場合がほとんどです。家族葬も一般の葬儀と同じように通夜・葬儀も通常通り行われます。ただ、通常の通夜・葬儀に比べて参列される方がいない、もしくはごく少ないというだけです。

どのような葬儀にするか？どのような形式で行うのか？は、喪家、ご葬家様の考え方や判断になりますので、やはり事前に確認しておいた方がよいでしょう。

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